11月11日(木)

一仕事終えて。
四十路を迎えた年に、
自分史を点検できる仕事に携われたことは、ラッキー。
「俺は俺のロックをやる」者同士の緩やかな連帯。
2010年代をサヴァイヴしていくための「鍵」に。




先月の終わり、
渋谷での打ち合わせへ向かう途中、
古本祭り開催中の靖国通りを通過した。
ごった返す人ごみの中に、
ハンチングをかぶった父が
紛れていそうな気がして。


父が亡くなってからもう何年も経つから、
感傷的になるなんてことはなくて、
本当に、自然に、そこにいそうな気がして。


その数日後、ビゲンヘアカラーで白髪を染めたのだが、
染毛剤の強烈な臭いは洗髪後も残り、
また、その臭いが「the お父さん」的なもので。
なんとも。




11月3日文化の日
サヨコオトナラ@プリムローズ
絵本の朗読とくるくる紙芝居を。

ツカちゃん、こだまやのおにーさん…って(笑)。
おっさんでヨロシク!




尖閣youtube。「流出」を告白した海上保安官
この騒動は色々なことを考えるいい切っ掛けになる。


まず、「法律の第一義は国民の権利・利益に寄与しない」
という極々基本的なことを、実感を持って認識できた。
それは同時に、「国益」と「国民益」は別モノである、
というこれまた基本的なことをあらためて認識させてくれる。


だから僕らは、「民主党の政策は国益に反す」と叫んではいけない。
「その国益は国民益に反す」と叫ぶべきで、文句を言いながら、
気に入らない法律にはこっそり捕まらない程度に抗っていけばいい。
まぁもっとも、今回の政府判断は素人目で見ても、
国民益どころか国益にすら叶っていない。


いづれにしても、日本が法治国家である以上、
映像を流出させた海上保安官は犯罪者として罰せられるんだろうけど、
その犯罪者(まだ容疑者だけど)に対して、
激励のメールや電話が溢れているのは興味深い。


ならば、もう一歩踏み込んで考えられないだろうか?


国益の陰で国民益が踏みにじられ、
そこにある種の義憤を感じた者が抵抗の行動を起こすと、
国は法律を盾にその者を逮捕する(犯罪者になる)、
なんてことは日常茶飯で起きているから。


ただ別の視点で見れば、


過去の非人道的残虐行為の多くは、悪意から生まれるものではなく、
むしろ、燃え盛る正義感・義憤から生まれている。


という歴史的な側面もある。


この映像流出がそこまで大袈裟なものになることはないだろうが、
「個人の義憤」が招く運命に「全国民が巻き込まれる」ということも
十分あり得るわけで、そう思うと、恐ろしくもある。